トナリの学校 教頭 後藤美和

「子どもたちの柔軟な発想が、地域の資源に新たな命を吹き込んでいく——」

トナリの学校では、地域と連携しながらアップサイクルをはじめとした多彩な学びの場を提供しています。

今回は、トナリの学校の教頭である後藤美和さんに、活動を始めた背景や子どもたちの成長、今後の展望についてお話を伺いました。

学生の皆さんにとっては新しい学びのヒントに、企業の皆さまにとっては地域連携の可能性を感じていただける内容となっています。

まずは簡単に自己紹介をお願いします。

こんにちは!株式会社大醐のバイヤーの後藤美和と申します。
またの顔をアップサイクル工作教室「トナリの学校」の教頭もしております。
よろしくお願いいたします。

「トナリの学校」でアップサイクルの取り組みを始めたきっかけは何だったのでしょうか?

今から4年前の2021年5月コーヒーサミットというフェアトレードのイベントでアップサイクルの商品を販売しながら、アップサイクルの認知度について調査したのがきっかけです。

その際に、他の企業さんから出た廃材や学生団体の子たちと知り合って、具体的に活動が広がっていきました。

どんな素材や廃材を使って作品を作っているのですか?

靴下の破材を使ってコースターを作ったり、使用済みのバスケットボールを使ってキーホルダーに変身させたり、後は皆さんよく目にする高速道路の横断幕をバックにアップサイクルしています。

活動の中で、特に印象に残っているエピソードがあれば教えてください。

私、教頭をしているんですが、当日は先生役として色々な大学生や高校生にボランティアさんにお世話になっています。
その先生役の学生さんたち、朝来たときは「眠そうだな」とか「だるそうだな」という表情が見え隠れするんですが、活動一日を通じて終わったころは皆さんすがすがしい笑顔になっているのが印象的です。

アップサイクルの取り組みを通じて、社会や日常の中にどんな価値観が広がっていくと良いと感じていますか?

物を大切に長く使っていただくことが理想だと思っています。

そして役目を終えた物たちも、何かの工夫でまた違うものに生まれ変わって、またさらに長く使っていただけると嬉しいです。

また、「トナリの学校」は工作教室なので、お子さんの参加者が多いのですが、お子さんの方から親御さん世代に物を大切にということをさりげなく伝えることで、大人も環境も守る大切さに気づいていってくれることが嬉しいと思います。

「トナリの学校」として、今後挑戦したいことはありますか?

今は商業施設の中で活動していることが多いですが、今後は「遠足」や「林間学校」など、より自然の中でアップサイクルの工作活動をやっていきたいと思っています。

最後に一言

環境問題というと大げさに捉えがちですが、皆さん身の回りの物を、長く愛着を持って使う工夫を、してみてはいかがでしょうか?少しずつの努力が、地球を守ることに繋がっていきます。

そして、学生の皆さん!

トナリの学校で先生役になって小さなお子さんですとか親御さんに、アップサイクルの良さを伝えてみませんか?

きっと、自分自身も何か残るはずです。

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